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深夜に読んではいけない……?めっちゃ飯テロな小説

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<2020年8月22日追記 こちらの記事でご紹介したyolu先生が、木村色吹先生と名前を変えて書籍化デビューされます! ご予約、ご購入はこちらから↓> 「異世界だろうと、ここをキャンプ地とする!」 ←小説へのリンクはこちら 画像引用:いらすとや様 これは究極の飯テロ小説である。 主人公の異世界への行き方:車で気づかずに やること:カレーを作る 全体的に:めっちゃほのぼの そんな属性の小説は、壮大な冒険譚や胸を熱くする青春群像劇、恋をしたくなる恋愛小説とも異なる趣がある。 というか、なんでカレーを作るだけでこんなにおもろいのだろう。 例によって私が書いたレビューを再掲する。 異世界ほのぼのカレー譚 投稿者:  春瀬由衣  [2018年 08月 15日 06時 03分] 異世界に転生するわけでも、転移するわけでもない。 互いの世界にとって有用な技術を伝えあうために、両世界の知的生物が交流することがあるという世界観のもと、主人公が異世界で美しいエルフ二人とただただカレーを作るお話。 軽妙な語り口とほどよいユーモア、キャラ設定などが楽しめる作品。 エルフとカレーが好きな方は読むべきです!← 異世界ならではの食糧事情も非常に説得力があり「へーそうなんだー」と物語であることを忘れて読んでしまう。 大事なことなのでもう一度言う。深夜に、読んでは、絶対にいけない。 腹ペコに、なる。(断言) 春瀬由衣 サイト訪問者の皆さまへ ブログランキング参加中です。下のリンクをぽちっと投票お願いします(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ 人気ブログランキング にほんブログ村

空戦と友情の小説

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蒼き翼のモランデル ← 小説へのリンクはこちらから 画像引用:いらすとや 本作は「小説家になろう」にて投稿されている中編小説であって、埋もれている良作であると考えるので、ここに推薦文を書きたいと思う。 以下、小説ページに載せた自分のレビューを再掲する。 空戦と喪失と友情 投稿者:  春瀬由衣  [2018年 08月 19日 06時 46分] 初めは研修程度の軽い気持ちで派遣された内戦で、主人公は長年の飛行士仲間を失う。 代わりに実験経験の豊富な上官とペアを組んだ主人公は、友人を撃墜させた因縁の戦闘機を相手を辛うじて撃墜させるが、ペアの上官を残して手負いのまま帰還を命じられる。 友の残した時計と、「必ず戻る」の信号だけが生き続けていた5年間を経て、二人はかつての戦場にて再会する。 空戦と喪失と友情の物語です。どこか「とある飛行士への追憶」に似た雰囲気を感じました。 戦闘機が好きな人は必読です!  飛行機乗りの小説といえば「とある飛空士の追憶」を思い浮かべる人も多いと思う。(レビュー内では小説名を間違っている) ラノベ界に輝く金字塔であり、このブログで散々紹介している「エイティシックス」の作者安里アサト先生もファンだったことを公言している。 そんな「とある」がヒットしてこちらがヒットどころかレビューもわたしのもの1つなのは、いささか理不尽と思える、それくらいの出来である。 主人公にとり戦争はどこか他人事であった。それが実際に戦地に派遣され、友人を亡くし、歴戦の飛行士とペアを組み、その飛行士とも離別してしまう。 淡々とありのままを描写するその絵画性が、ことネット小説としては仇になったものか……。 読み手を惹きつけるキャッチ―なキャラは確かにないかもしれない。しかし、流行りからあえて距離を置いた今作は、それでも読み手を 読ませる 力を持っていると思う。 どうかこの作品が日の目を見、書籍化などされたら嬉しい限りである。 春瀬由衣 サイト訪問者の皆さまへ ブログランキング参加中です。下のリンクをぽちっと投票お願いします(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ 人気ブログランキング にほんブログ村

よくも悪くも、何もかもが正反対の友軍ーエイティシックスEp.5 死よ、驕るなかれー

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読了後、表紙の配置が秀逸だと感じた今作。 表紙はこちら 引用: アマゾン 虐げられる者と迫害する者の2元論が、それを主導していた共和国の崩壊とそれに伴うエイティシックスの解放から、単純化されることなくより入り組んでくる。それを表すような表紙の構造になってます。 世界で唯一の専制君主国家となった、ロア=グレギア連合王国が、今作の舞台。前作で主人公シンエイが<聴いた>、主を失ってなお暴走するレギオンの開発者と思われる声を探し、連合王国と共同作戦をとる。 王国側の代表としてシンエイらと相まみえたのは、王位継承権を剥奪された異能を持つ王子。そして彼が率いる部隊は―― シンエイが王都で、死者の脳構造を取り込んだレギオンの声を聞く。それはあまりにも自分たちに近すぎてシンは戸惑う。そんな戸惑いを見透かしたように、王子は告げる。 これは人造妖精<シリン>であると。 ある意味、共和制として自由と平等を標榜する共和国がエイティシックスという<人ならざるもの>を作りだしたよりは人道的なのかもしれない。専制君主制という自由には遠いように思える王都では、人種を表す様々な色彩の者たちが一見平和的に交流していた。 この国では兵役を担う者が臣民、納税義務を負う者が隷民という区別がある。負うものの違いだけだと王子は笑う。人を人ならざるものと断じた共和国より人道的に思える。 しかし、シリンの正体にシンたちすら怖気だつ。嫌悪感すら露わにするエイティシックスすらいた。 シリンらは、死者の脳構造を取り込んだ、戦闘に特化された被造物。 死が定められた戦場でそれでも戦い抜くことを誇りとしたエイティシックスは、それでも人間であった。シリンは既に死んだ者であって、使い捨てられることをむしろ誇りとも捉えている。ある意味似ており、ある意味正反対。 フレデリカが言う。自分たちの存在について考えるためには、エイティシックスにとってこの出会いは重要なものであるだろう、と。 あらすじを述べましたが、実際はもっと濃い濃い物語なのです!私ごときの話術では伝えきれなひ(´;ω;`) そしてアンジュ推しの方は色々な意味でハラハラするに違いない……戦地のなかで孤立してイチャイチャすな!(Ep.5唯一のほっこりパート、なのかな???) えっと、作者サン