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厳しい気候の中と共同生活「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」

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※画像はブクログの作品詳細画面をスクショさせていただきました  久々の更新となります。読書記録サービスの ブクログ で、読書の記録を溜めておりました。 今回ご紹介するのは、「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」です。 ブクログに書いた私の感想を引用します。 「なろう系」と評しているレビューもあるが、異世界転生や悪徳令嬢などの流行りものではなく、丁寧な描写で根強い人気を勝ち取った作品だと思う。参考文献の多さが雪国での厳しい暮らしのリアルさを裏づけているのだろう。異邦人を好まない保守的な老人たちや、毎日働き詰めでないと生きていけない環境は「主人公が苦労せずトントン拍子」と評するには無理がある。愛ある筆致で淡々と書いているがゆえに、そう見えるだけだと感じる。作家買いを決意した作品。 トナカイと共に生き、工芸品を作り、春にならなければ最寄りの港は凍っていて使えず、観光客が来る短い期間で工芸品を売ってお金を稼ぐ。貴族である”雪男“自ら 小動物を狩り、捌かないとその日の食べ物にも困る極寒の世界。お嫁さん候補はことごとく逃げ帰ってしまうその土地に、元軍人の男装麗人が「お試し婚」!? 凸凹コンビながら、一年間のお試し婚を描く筆致は温かく、ヒトが生きるには厳しすぎるとも思える極寒の世界の生活であるのにほのぼのと心が暖かくなる。 作中に出てくる料理がとても美味しそうなのもポイント。作者様の他の作品も読んでみたくなる作品でした。オススメです! 春瀬由衣

魂揺さぶる自分探しの戦い

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辺獄の空中庭園 ← 小説へのリンクはこちらから! ダンジョンものと呼ばれるような、仲間とともに妖魔あふれる敵地を踏破するなどという単純な物語ではない本作。 主人公はれっきとした現代社会の住人で、闘う相手は不気味な靄、仲間は少女ただ一人。 作中ではデジャブ(既視感)の対義語であるジャメヴ(未視感)を取り扱っている。何度も同じ時空をさまよっているにもかかわらず初めての経験のように錯覚してしまう少女月白と主人公は行動をともにする。 影が迫る塔内で、その影から逃れるために、主人公は自身のトラウマを想起させる化け物と戦う。 案内役のようなものと自己紹介した天使の謎、塔の謎、経験したはずの過去を実感できていない月白という少女の謎。 謎が謎を呼ぶなか、主人公は月白とともに戦い、少しずつ強くなっていく。 過去と向き合うということの魂を削るような痛みを経て頂上を目指す二人。無事に頂上に到達できるのか、謎は解けるのか。天国でも地獄でもない「辺獄」という空間で、心象世界のなかに囚われた自分自身を主人公は救えるのか。 思い出すと痛いような過去を持っている方、強くなりたいと思っていてもなかなかうまくいかない人、そんな人々に読んでほしい作品です!! ダンジョンものと侮るなかれ 投稿者:  春瀬由衣  [2018年 09月 11日 04時 55分] 特段取り柄のない主人公に、美少女の助っ人。そして見上げれば白亜の塔に、迫りくる影。 そして主人公は、天使を名乗る存在から一見理解しがたいことを告げられる。 ――この世界は、辺獄であり、主人公の心象世界である、と。 階をあがるにつれ、敵である〝影〟の強さは増し、時折主人公のトラウマを刺激する。 少女は華奢な身体の割に強く、敵を薙ぎ払っていく―― 「また助けられたな」 そう感謝し、連帯感を持った彼女は、非情にも主人公に最後の試練を与える――。 永遠に来ない〝何時か〟に自分を閉じ込める、という表現が、自分の過去と照らし合わせてもしっくりきました。 理想の自分になれなくて、悔し涙を流す全ての人に読んでほしい傑作です。  心象描写とバトルシーンに見ごたえがあります!!ぜひご覧ください😊 春瀬由衣 サイト訪問者の...

深夜に読んではいけない……?めっちゃ飯テロな小説

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<2020年8月22日追記 こちらの記事でご紹介したyolu先生が、木村色吹先生と名前を変えて書籍化デビューされます! ご予約、ご購入はこちらから↓> 「異世界だろうと、ここをキャンプ地とする!」 ←小説へのリンクはこちら 画像引用:いらすとや様 これは究極の飯テロ小説である。 主人公の異世界への行き方:車で気づかずに やること:カレーを作る 全体的に:めっちゃほのぼの そんな属性の小説は、壮大な冒険譚や胸を熱くする青春群像劇、恋をしたくなる恋愛小説とも異なる趣がある。 というか、なんでカレーを作るだけでこんなにおもろいのだろう。 例によって私が書いたレビューを再掲する。 異世界ほのぼのカレー譚 投稿者:  春瀬由衣  [2018年 08月 15日 06時 03分] 異世界に転生するわけでも、転移するわけでもない。 互いの世界にとって有用な技術を伝えあうために、両世界の知的生物が交流することがあるという世界観のもと、主人公が異世界で美しいエルフ二人とただただカレーを作るお話。 軽妙な語り口とほどよいユーモア、キャラ設定などが楽しめる作品。 エルフとカレーが好きな方は読むべきです!← 異世界ならではの食糧事情も非常に説得力があり「へーそうなんだー」と物語であることを忘れて読んでしまう。 大事なことなのでもう一度言う。深夜に、読んでは、絶対にいけない。 腹ペコに、なる。(断言) 春瀬由衣 サイト訪問者の皆さまへ ブログランキング参加中です。下のリンクをぽちっと投票お願いします(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ 人気ブログランキング にほんブログ村

空戦と友情の小説

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蒼き翼のモランデル ← 小説へのリンクはこちらから 画像引用:いらすとや 本作は「小説家になろう」にて投稿されている中編小説であって、埋もれている良作であると考えるので、ここに推薦文を書きたいと思う。 以下、小説ページに載せた自分のレビューを再掲する。 空戦と喪失と友情 投稿者:  春瀬由衣  [2018年 08月 19日 06時 46分] 初めは研修程度の軽い気持ちで派遣された内戦で、主人公は長年の飛行士仲間を失う。 代わりに実験経験の豊富な上官とペアを組んだ主人公は、友人を撃墜させた因縁の戦闘機を相手を辛うじて撃墜させるが、ペアの上官を残して手負いのまま帰還を命じられる。 友の残した時計と、「必ず戻る」の信号だけが生き続けていた5年間を経て、二人はかつての戦場にて再会する。 空戦と喪失と友情の物語です。どこか「とある飛行士への追憶」に似た雰囲気を感じました。 戦闘機が好きな人は必読です!  飛行機乗りの小説といえば「とある飛空士の追憶」を思い浮かべる人も多いと思う。(レビュー内では小説名を間違っている) ラノベ界に輝く金字塔であり、このブログで散々紹介している「エイティシックス」の作者安里アサト先生もファンだったことを公言している。 そんな「とある」がヒットしてこちらがヒットどころかレビューもわたしのもの1つなのは、いささか理不尽と思える、それくらいの出来である。 主人公にとり戦争はどこか他人事であった。それが実際に戦地に派遣され、友人を亡くし、歴戦の飛行士とペアを組み、その飛行士とも離別してしまう。 淡々とありのままを描写するその絵画性が、ことネット小説としては仇になったものか……。 読み手を惹きつけるキャッチ―なキャラは確かにないかもしれない。しかし、流行りからあえて距離を置いた今作は、それでも読み手を 読ませる 力を持っていると思う。 どうかこの作品が日の目を見、書籍化などされたら嬉しい限りである。 春瀬由衣 サイト訪問者の皆さまへ ブログランキング参加中です。下のリンクをぽちっと投票お願いします(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ 人気ブログランキング にほんブログ村