人ならざるものとの交流「天ノ狗」

引用 アマゾン

小説投稿サイトエブリスタから書籍化した「天ノ狗(アメノキツネ)」をご紹介します!

この物語はローファンタジーに該当すると思います。設定は現実世界にはないものですが、舞台は現代で、身元不明の子どもと実家が神社の大学生が主な登場人物です。


大きなる星、東より西に流る。
すなはち音ありて雷(いかづち)に似たり。
時の人の曰く、流星(よばいぼし)の音なりと。
また曰く、地(つち)の音なりと。
ここに、僧旻天が曰く、流星にあらず、地の雷にもあらず、
これは天ノ狗なり。
その吠ゆる声、雷に似たるなりと。  日本書紀
神話の一節を序章の前に位置させた意図が、最初はわかりません。

神社を実家に持つ女子大生マキが、祖父の知り合いの葬儀に出席したとき、昔に会った少年を知ります。

少年は日にあたることを異常に嫌がります。そして少年の後見という男性の橘が、少年を守るように監視下に置き続けます。――少年リョウはその橘をどこか恐れているようで……?

妙に靄がかった記憶、そしていつもとは違う思考に誘導されるマキにハラハラする一方、謎の〝黒づくめ〟の正体も気になって??

リョウの正体、リョウを狙う本当の敵に驚きます!

自然現象の描写もすさまじく、〝黒づくめ〟の目的に驚きつつ、

最終的な結末にどこかほっとする。

そんな作品です!

いつもと違った日常を見てみたい方はぜひ!

エブリスタからの気鋭の新人、芳納 珪さんのデビュー作をご紹介しました!

春瀬由衣

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